トレーニング用語辞典ssk-japan

筋力トレーニング・スポーツ栄養学・スポーツ医学に関する用語の解説

◆バランスボール(もくじ)

◆バランスボールとは?スイスで開発されたリハビリテーション用器具

 バランスボールとは、身体のバランス感覚の強化を目的として開発されたゴム状の大きなトレーニング器具のことである。

 初めてバランスボールと呼ばれるフィットネス器具が公開されたのは、以外に歴史が古く1963年の事である。

 開発したのはイタリアのプラスチック製造会社である

●アクイリーノ・コサーニ社

 であった。

 バランスボールは当初、スイスにて医療のリハビリテーション用の器具として使用されていた。

※バランスボールはリハビリテーションを行なうための医療用器具としてスイスで開発された

 バランスボールを利用する理学療法が存在するのはこの名残であるが、現在の当器具が使用される最大の目的は

◯筋力トレーニング

◯ダイエット

 が主流であり健康運動が目的の主体となりつつある。

 前述したようにリハビリテーション用の器具として開発されたバランスボールではあるが、その後、バランスボールを使用した様々なエクササイズが開発され、現在では、リハビリテーションのみならず、トレーニング用としても用いられている訳である。

◆バランスボール・スクワットのやり方

 バランスボール・スクワットとは、バランスボールを使用したトレーニング種目のことである。

 近年、スポーツクラブなどでトレーニングプログラムのひとつとして取り入られる事が多くなり認知度を急速に高めている。

 バランスボールスクワットのやり方は

●壁と背中の間にバランスボールをセット

●その状態でスクワット運動を行う

 という非常にシンプルな方法。

 バランスボールスクワットのポイントは、上半身を常に床と垂直の状態を保ちトレーニングを行う点。

 これは、比較的慣れるまでは難しい。

 レベルアップの際には、両手に

●ダンベル

 を保持し、ウエイトを使用することで負荷を高めていく事が可能。

 バランスボールスクワットは、筋力アップのみならず、体の平衡感覚を養う効果も期待できる。

◆体幹を鍛えるバランスボールの効果

 体幹とは姿勢、バランスを保持する為に不可欠である体の軸を意味をする。

 この体幹を形成する筋肉は体幹筋と呼ばれるが、主に人体の中心に位置する腹筋群(腹直筋・腹斜筋・腹横筋)、背筋群(広背筋・脊柱起立筋)、肩甲骨を中心としたローテータカフ(回旋筋腱板)、大胸筋、更に腰部の骨盤に連動する骨格筋が体幹筋として挙げられる。

 バランスボールを使用したトレーニング経験者ならば、バランスボールの不安定さを体感している方は多いだろう。

 この不安定な状態で姿勢を保ちつつトレーニングを行なうことで体幹筋を鍛える効果が期待できる訳である。

 特にスポーツアスリートの世界では、どのようなスポーツ競技においても体幹筋を鍛える事は重要であり、体幹を鍛える事で、野球やゴルフではスイング軸の強化、水泳では推進力の抵抗を低下する姿勢の確保やプルの強化、サッカーではキック力や方向性の強化、更にコンタクトの激しい柔道やラグビー、バスケットボールなどではコンタクト時の姿勢の強化にも体幹トレーニングは大きな効果を発揮する重要なトレーニングメニューとして取り入れられている。

 体幹を鍛えるトレーニングの基本は重量を負荷とする自重トレーニングが基本だが、バランスボールを利用することで初心者でもより楽しくより容易に体幹トレーニングを実践できる点がバランスボールトレーニングのひとつの利点である。

◆バランスボールダイエットは基礎代謝を高めるダイエット方法

 バランスボールが広く普及するひとつのきっかけとなったのは間違いなく

●バランスボールダイエット

 と呼ばれるダイエット手法が注目を集めた事が背景にある。

 バランスボールダイエットとは、器具を利用した様々なエクササイズを行なうことで筋力をつけて減量を行なう手法のことで、使用するトレーニング器具もバランスボールだけで良いという点からも、場所の制限、筋力の制限を大きく受けることなく高齢者や女性でも取り組みやすい点が広い普及に至った原因として考えられる。

 スポーツジムなどでは度々バランスボールを利用したプログラムが実践されており、やはり女性に人気が高いプログラムとして定番化されつつある。

 バランスボールダイエットは、前述したように体幹筋を満遍なく鍛えることができる点が大きなポイント。

 体幹筋は人体の筋肉の中でもサイズが大きく基礎代謝に大きな影響を与える筋肉群が集中しているため、体幹筋の強化に繋がるバランスボールトレーニングが長期的な思考でダイエットに繋がることは理論的にも的を射ており、正しい手法で実践の継続を行なうことでリバウンドの起きにくい減量を達成できる可能性は認められる。

◆骨盤体操・腰痛対策用のバランボールエクササイズ

 女性の骨盤のゆがみや股関節周りの筋力の低下を補う目的でもバランスボールは広く利用される。

 特にボールに腰かけてボールの中心に体軸を載せながら重心をかるく左右に移動するエクササイズは本を読みながらやテレビを見ながらでも実践できるメニューとして人気が高い。

 日本では既に骨盤体操として広く定着しているインド式のヨガプログラムがあるが、バランスボールはヨガと並んで人気の高い調整プログラムとしての効果も期待されている。

 また腰痛の改善に関しては骨盤周りの筋力の強化のほか、特にお腹まわり、腹筋群の強化が腰痛改善に効果が高い事が確認されており、継続が難しい従来の腹筋トレーニングが難しい場合でも、バランスボールを利用した腹筋トレーニングは継続で容易である点から、腰痛対策においても再度優秀なトレーニングプログラムのひとつとして注目を集めている。

 骨盤体操においても腰痛対策プログラムにおいても、効果的とされるメニューは山のように多く存在するが、継続が容易であるという特徴はスポーツトレーナーにおいて欠かすことの出来ない注視点である。