トレーニング用語辞典ssk-japan

筋力トレーニング・スポーツ栄養学・スポーツ医学に関する用語の解説

◆カタボリック(もくじ)

◆カタボリックとは?筋細胞の異化分解のメカニズム

 カタボリックとはアナボリックの対象で、筋肉の変異、異化をもたらすこと。

 栄養成分が不足している筋細胞内では不足している栄養成分を補う為に筋細胞を異化分解しエネルギー源を抽出する。

 トレーニング後に十分な栄養補給がなされなかった場合も同様のカタボリック反応がおきる。

 このようにカタボリック=異化とは筋細胞内の栄養素を分解(いわゆる異化)し栄養素を補っている状態を指す。

 筋力トレーニングなどによって損傷した筋繊維は栄養素で細胞が修復される事によって、以前よりもより強靭な組織へと変貌を遂げていく。

 しかし栄養素やたんぱく質が細胞内に不足しているカタボリック状態のままトレーニングを実践すると「オーバートレーニング」や「筋収縮」などの逆効果をもたらすだけでなく「筋断裂」などを引き起こす可能性を生むことにも繋がるため注意が必要である。

◆カタボリック予防の為にも正しい食事を

 筋肉の差異、異化をもたらすカタボリック状態はスポーツアスリートにとっては好ましくない状態であることは言うまでもない。

 このカタボリックを防止する為には、日頃からしっかりとした食事を摂取する習慣を作り、特にトレーニングを行った日やハードな試合があった時などは十分に栄養素を補給し、かつ十分な休息を取ることが重要になる。

 筋細胞のたんぱく質異化作用と同様のカタボリック状態としては、実は

●骨組織

 に関しても同様の現象が発症することが確認されている。

 成長期の子供の場合は、日常生活を行なうための栄養素の他に骨や細胞組織が成長するための栄養素も必要となる。

 また成長期の子供でかつスポーツ競技を実践中のアスリートの場合は、更により多くの栄養素を補給しなければ筋肉や細胞、そして骨の成長に必要な栄養素が不足してしまうことになる。

◆不足する栄養素は体内の細胞や骨から補給する(人体の補助システム)

 もし体内の調整という役割を担っているカルシウム成分が体内に不足している場合は、人体はその必要なカルシウム成分を、骨の内部から取り出すことで体内へ補給するようになる。

 このシステムは人体が飢餓状態に陥った時でも生命活動を維持できるように構築された人体の予備システムのように考えると理解しやすい。

 当然、予備として骨に蓄えられていたカルシウムが過度に放出されると、骨の成長の為に必要となるカルシウム成分が不足してしまうため、骨の成長に悪影響を与える可能性が高くなることを意味している。

 カルシウムに限らず、細胞システムの補修活動や骨の成長に必要となる成分が不足している状態は成長期の子供にとっては良いことは何一つない。

 この事からも成長期の子供の場合は、過度に平均体重を上回っている等の理由で

●医療的に減量が必要となる場合

 を覗いて減量及びダイエットは一切必要無いと言える。

 その為、成長期にあたる子供の場合は成人男性と同等以上の栄養素を毎日の食事から摂取する必要が産まれてくる。

◆栄養補助食品を活用してカタボリック状態を回避する

 毎日の食事で必要量の栄養素を補給する習慣を身につけることはたしかに重要である。

 しかし成長期の子供の場合は前述した通り、必要量が非常に多く、また部活動などを行なっている子供の場合は更に多くの摂取が求められることになる。

 この時期の子供は部活動などで比較的ハードな練習を行った日は、

●食事を行なう力さえも残っていないようなケース

 も実際に多々あるもの。

 これは食事もカロリーを消費する比較的重労働な行動であることも要因となっているが、疲れて眠ってしまうようなケースではカタボリック状態を起こさせないためにも、最低限プロテインやサプリメントなどの栄養補助食品を利用して、食事からの栄養摂取に関する負担を軽減してあげる方法も効果的である。

 この場合、眠りにつく前に指摘をしても難しい為、部活で使用するスポーツドリンクや帰ってきた時に真っ先に口にする「おやつ」などに栄養素を考慮した製品を利用する等工夫が必要である。

 栄養素の補給は原則として食事から補給を行なうことが理想。これは多くのミネラルや様々な成分が複合的に摂取できる利点がある為であるが、最低限の不足分は栄養補助食品などを活用する思考を身に着けておくことも重要である。