トレーニング用語辞典ssk-japan

筋力トレーニング・スポーツ栄養学・スポーツ医学に関する用語の解説

◆肉離れ(もくじ)

◆肉離れとは?

 肉離れとは、筋肉を構成する単位である筋細胞組織(きんさいぼうそしき)の一部分の断裂症状、もしくは、筋肉の表面組織を覆う筋膜(きんまく)の断裂症状のことを指す。

 急激に強い筋収縮が働いた際に、引き起こされる筋肉の部分的な断裂で治療には長期間を有するケースが多い。

 肉離れを発症する最大の要因は

●筋肉の柔軟性の低下

 次いで

●拮抗筋(きっこうきん)

 のアンバランスが要因として確認されている。

◆拮抗筋のバランスと加齢に伴う柔軟性の低下が原因

 肉離れを発症しやすい部位としては「大腿部」と「下腿部」がある。

 大腿部は太ももに代表される部分で中でも大腿部の後面に配置されるハムストリングス筋群に発症しやすい特徴を持つ。

 ハムストリングスに発症する肉離れの原因は前述した柔軟性の低下の他、大腿部全面に配置する4つの筋頭を保持する膝の伸展に作用する大腿四頭筋群との筋力のバランスが大きく関与する。

 特に日本は民族的な特徴として四肢の割合が短く筋繊維、腱組織の長さも短いとされており、また大腿四頭筋群の筋力が強いという特徴を持つ。

 その為、平均的に強いとされる大腿四頭筋が強く作用する際に、拮抗筋として作用するハムストリングス群(大腿二頭筋・半膜様筋・半腱様筋の総称)にダメージを負うケースが圧倒的に多いのである。

 また下腿を形成する脹脛にあたる下腿三頭筋に関しても人体最大の腱組織であるアキレス腱と三頭筋の付着部位に肉離れによる部分断裂を生じるケースが多い。

 この下腿の肉離れに関しては

●加齢に伴う腱の柔軟性の低下

 が最大の原因であり、10代で発症するケースは少なく、40代以降に多く発症する傾向が見られる。

 尚、腱組織に断裂が見られる場合はアキレス腱断裂としての診断を受けることになる。