トレーニング用語辞典ssk-japan

筋力トレーニング・スポーツ栄養学・スポーツ医学に関する用語の解説

◆ウエイトリフティング(目次)

◆ウエイトリフティングとは日本では重量挙げとして知られるオリンピック正式種目

 ウエイトリフティングとは、日本では重量挙げとして知られるオリンピック正式種目のこと。

 ウエイトリフティングは、バーベルを頭上に持ち上げ、純粋に挙上が達成できた重量を競う無酸素運動を伴うパワー系の競技種目である。

 但し、ウエイトリフティング競技には細かい規定、ルールが設定されており筋力だけでなく

●バーベルを扱う高い技術力

 も必要となる。

 競技では、柔道・ボクシングなどと同様に体重別で試合が実践される。

 尚、競技種目は

●スナッチ
●クリーン&ジャーク

 の2種があり、それぞれ3回の試技が行われる。

 体重による優位性が大きく関与することから、ルール・規定は厳しく厳格に行われる。

 特に検量は前日ではなく試技の2時間前から開始されるなど審査が厳しい特徴がある。

 現在は、国体、全国高校総体(インターハイ)、全国高校選抜大会、日本選手権など幅広い年代、幅広い層でウエイトリフティングが取り組まれている。

【ウエイトリフティングの主な大会】
☆国体
☆全国高校総体
☆全国高校選抜大会
☆日本選手権
☆各地区ごとの予選大会

◆傾斜のある専用シューズとベルトの特徴(トレーニング用品の利点・欠点)について

 ウエイトリフティングで使用するシューズは、一度使用した経験がある方はご存知かと思うが前傾姿勢に自然と傾くようなシューズ構造となっている。

 これはシューズ底面のかかと側のゴム部分が通常のシューズよりも上げ底のように高く設定されている為である。

 前傾姿勢から一気にバーベルを挙上していくウエイトリフティングでは、前傾姿勢を保ち安いシューズの構造によって姿勢が安定しやすく、また挙上時に最も危険である後方への転倒予防としての利点がある。

 しかし、一般のシューズと異なり前傾が常時強く保たれるため、シューズに慣れるための練習も必要でありスナッチ、クリーン&ジャークのスキル練習では本番に備えて専用のシューズで技術練習を積んでおくことが重要となる。

 トレーニングで使用されるベルトは、腹部を引き締めることでより大きなウエイトを扱うことが可能となるため、筋肥大を必要とするウエイトリフティングでは専用のベルトの使用が不可欠となる。

 また腹部にまくベルトは腰痛のコルセット的な働きもあり、慢性的な腰痛やヘルニアなどの持病を保持しているアスリートのリハビリ課程ではベルトの着用によって安全性を高める利点がある。

 但し後述するパワーグリップ同様、装具によって扱える重量が高まる利点は、逆に言えば本来保持している能力以上のウエイトを扱っている事でもあり、筋断裂などの大きな怪我に繋がる危険性が高まる点も把握しておく必要がある。

◆スナッチとはバーベルを制限時間内に一気に頭上まで持ち上げる動作のこと

 スナッチとは、主にウエイトリフティング(重量挙げ)競技における競技種目のひとつを指す。

 ウエイトリフティングにおけるスナッチでは、3回の試技が行われ、3回の中で最も挙上重量が高い試技が記録とされる。

※スナッチのルール規定=3回の試技の中で最も挙上重量が高い試技が記録となる

 スナッチの動作では、プラットフォームに置かれたバーベルを制限時間内に一気に頭上まで持ち上げる。

 その為、選手が制限時間を確認できるようにタイマーが準備されている。

 その後頭上で持ち上げた状態をキープし、「降ろせ」の合図と共にプラットフォームにバーベルを下ろすことで試技が終了となる。

 両肘を伸ばした状態で頭上でバーベルをキープするウエイトリフティング独特の姿は、この「スナッチ」のキープ時の姿勢である。

 正しくプラットフォームに落とせなった場合や、競技者の後ろ面からバーベルを降ろした場合の試技は失敗となる。

 尚、試技の制限時間は60秒である。

 この制限時間とは、バーベルを持ち上げるまでの時間であり、試技開始から終了までの時間ではない。

☆降ろせの合図が出るまで選手はバーベルを下ろしてはいけない
☆プラットフォームに正しく落とせなかった場合や体の後面からバーベルを下ろしてしまった場合は試技の失敗とみなされる
☆高校生以下の場合は制限時間が30秒に設定される大会が多い

◆2つの動作課程で完成する練習が不可欠な技術クリーン&ジャークの規定

 クリーン&ジャークは、スナッチ同様ウエイトリフティングの競技種目のひとつである。

 スナッチが両手でバーベルを一気に頭上まで挙げる動作であるのに対し、クリーン&ジャークでは、肩のラインまで一度上げて静止、(これがクリーン)次いで一気に全身の反動を利用して頭上へ持ち上げるジャーク動作という2つの動作過程を得ることで成立する。

※クリーン&ジャークでは肩のラインで一度静止させるクリーンとその状態から頭上へ一気に持ち上げていくジャークと呼ばれる動作を明確に分けて行う必要がある。

 筋力トレーニング種目の中でも主力のトレーニングメニューとして知られるハイ・クリーンと呼ばれる種目があるが、ジャーク動作は一般的にウエイトリフティング競技以外では行われることがない。

 その為、ウエイトリフティングの練習ではこのジャーク動作に必要となる技術的な練習とジャーク動作に必要となる筋力トレーニングの双方をしっかり行うことが不可欠である。

 オリンピックでは、スナッチの試技⇒クリーン&ジャークの試技という順番で競技が実践される。

 またオリンピックでは、スナッチの試技を全て失敗するとクリーン&ジャークを行う権利を得られなくなる。

◆高いグリップ力を誇るフックグリップとは?バーベルトレーニング・ゴルフの強靭なグリップ

 フックグリップとは、バーベルトレーニングなどで親指を自分の指の間に挟み込むことで安定を図る特殊なグリップ方法のこと。

 ゴルフのグリップでは野球のグリップとは異なり小指を絡ませることでグリップ力を高める「フックグリップ」があるがバーベルトレーニングで行われるフックグリップも同様の効果を期待するもの。

 フックグリップの最大の特徴は親指側で重量を支えることが可能となる点。

 バーベルを持ち上げる動作などの際に強いグリップ力を発揮させる点にある。

 ゴルフでは主に握力の強い男性でフックグリップを使いこなす選手が多いが、技術的に難しいグリップでありスコアの大きな乱れに繋がるケースも多いことから限定的な場面で使用される。

 高重量を扱うウエイトリフティングなどではバーベルの挙上の際に、このフックグリップを使うアスリートが多い。

 尚、グリップ力を高めるために近年ではトレーニングジムなどで

●パワーグリップ

 と呼ばれる装具を利用している選手も多い。

 パワーグリップは握力を効率的に発揮させる装具であり、より負荷の高いトレーニングを行う際に効果を発揮する。

 但しこれらの装具によって扱える重量が増加したとしても、重量に見合う筋肉量を保持していないと大きな怪我に繋がる可能性もある為、注意が必要である。