耐熱温度・融点のまとめ

鉱物・石材・資材・合成樹脂の耐熱温度・融点のまとめ

◆ABS樹脂の耐熱温度・耐熱性

◆スーツケース・食器・家電製品の素材

 ABS樹脂とは、アクリロニトリル(Acrylonitrile)、ブタジエン(Butadiene)、スチレン(Styrene)の共重合合成樹脂の各頭文字から名付けられた総称のことである。

※ABS樹脂とは?
◇アクリロニトリル(Acrylonitrile)
◇ブタジエン(Butadiene)
◇スチレン(Styrene)
 の3つの成分が合わさった共重合合成樹脂。

◆ABS樹脂は時代を作った樹脂

 ABS樹脂は時代を作った樹脂のひとつ。

 初めて開発され公開されたのは1954年と歴史はそれほど古くはない。

 一般的に公表した最初の国はアメリカ合衆国である。

 1960年代には世界各地にABS樹脂の有用性が確認され急速に広まっていくこととなる。

 どのような素材でもそうであるが、市場に受け入れられるには
◇機能性
◇加工性
◇安全性(耐熱性など)
 そして
◇経済性(コスト)
 の4つの問題がクリアになった時、市場に一気に製品は広まる。

 ABS樹脂はその4つの条件を突破したことがここまで幅広い製品を生むこととなった要因と言えるだろう。

◆耐熱温度・熱変形温度は成分によって変化する

 プラスチック製品が抱えるおそらく永遠のテーマであり問題とも言えるもの。

 あなたはいったい何だと思うだろうか?

 おそらくこの最たる問題は、「耐熱性」ではないだろうか?

 プラスチックは誰でも高温になるとい溶けていく、もしくは「変形」が始まるイメージを持っているはずである。

 実際、一定の範囲を超えると変形し溶けていくのはABS樹脂でも同様である。

 ABS樹脂は見ての通り原料となる成分の頭文字から名づけられているのは先ほど述べたとおりである。

 一般的には60度~110度の範囲内の耐熱温度に収まるものだが、この3つの成分の配合によって耐熱性を高めたり、強度を高めることも可能であることから耐熱温度は明確にはならない。

 110度と言えば沸騰しはじめたお湯の温度以上と考えれば、有能な耐熱性を持っていると考えることもできる。